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終盤の必須戦術「ツークツワンクを利用する」

エンドゲームでは少ない駒数で戦わなければなりませんから、駒が少なくても使える有効な戦術を覚えておく必要があります。そこで覚えたいのが”ツークツワンク”を利用するテクニックです。ツークツワンクとは、チェスのパスが出来ないというルールから発生する”自分から悪手を指さざる得ない状況”のことを言います。エンドゲームでは相手のツークツワンクを利用することが、チェックメイトへの有効打となります。ツークツワンクを理解するのに簡単な例を挙げるとすれば、白と黒どちらもポーン1つとキングだけの状態の時でしょう。白がd5とKd6、黒がd6とKf5であるとき、白の手番であったとします。この時、白がKe7を指すと、黒はKe5を指さざる得ません。この時、黒はこの手を指したくないが、指すしかない”ツークツワン”の状態にあるのです。そしてこの後、白がKe6と指すと白の勝利で決着が付きます。このように相手のツークツワンを利用することは、チェックメイトをかける上で欠かせまえん。ここでは基本形を記しましたが、無数と言えるほど沢山のパターンが存在していますから、興味があれば調べてみるとよいでしょう。