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序盤の戦術①キングス・ギャンビット

「キングズ・ギャンビット」はオープンゲームを代表する戦術の一つであり、他のオープニングに比べて非常に攻撃的なオープニングとして名高いです。どのような形なのかというと、まずオープンゲームですから初手[1.e4 e5]と始まり、2手目に白がf4と指したときの形をさします。わかりやすく言うと、最初に出したポーンの右横にポーンを並べるわけです。ではなぜ、白が2手目にf4を指すのかというと、これは黒のポーンをおびき寄せるための捨て駒なのです。仮に黒が2手目にe×f4(ポーンを取った)を指したとすると、まず黒のポーンはセンターから外れるので、白のセンター確保が楽になります。また、「キングズ・ギャンビット」はそこからの派生が豊かであり、様々な戦術を用いて相手を責め立てることが可能になります。

キングズ・ギャンビット・ディクラインド

「キングズ・ギャンビット・ディクラインド」とは、キングズ・ギャンビットの基本形から、黒が捨て駒f4を取らなかった場合のことをさします。この場合、黒は2手目にBc5などと指し、黒も白も積極的に相手を攻撃していく展開に発展します。ちなみに、黒が捨て駒をとった場合の名称は「キングズ・ギャンビット・アクセプティド」と呼ばれています。