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序盤の戦術②シシリアン・ディフェンス

白の初手e4に対して、黒がe5以外の手で積極的に対抗していくのがセミオープンゲームですが、その中で最も多くの対局で指されている戦術が「シシリアン・ディフェンス」です。 どのような手のことをさすのかと言うと、白e4に対して黒がc5と応じた時の形を言います。オープニングでは中央の支配が最も重要とされているので、中央から離れている黒c5に指すのは矛盾しているように感じるかもしれません。しかしこれは、2手目に白が指したいd4を抑制しながら、間接的に中央を支配していくという高等なディフェンス戦術なのです。 「シシリアン・ディフェンス」は白の2手目から様々なバリエーションへ発展し、複雑な定跡をたどることになります。そのバリエーションも白が2手目にd4を動かすどうかで「オープン・シシリアン」「クローズド・シシリアン」に分類されています。